患者さんにとって、治療の良し悪しは他人とは比較できません。
ただ、「あそこの歯医者は悪い」とクチコミで悪く書かれる歯科医院は誰もがそのように感じます。ただこれらは、ひとえに対話力の無さです。
対話力とは、コミュニケーション能力ではなく、どれだけ相手に「嫌な気分にさせないか」です。
治療に入る前に、
「院長の〇〇です。今日はよろしくお願いします」
と、挨拶から始めて患者さんにリラックスしてもらうことも大切です。
よく、患者さんに対して、
「なんでこんなになるまで放っておいたの!」
なんて強い口調で言う方もいますが、絶対ダメです。
信頼関係も築けていないのにインプラントや自費を勧めるのも微妙です。
あくまで治療提案として説明することは大切ですが。
さらに、患者さんの前でスタッフを叱りつけたりするのはご法度です。
今の時代、人前で叱ることはパワハラであり、自分に良い結果をもたらしません。
スタッフは医院にとって、歯科医院経営者にとって第一のファンでなくてはなりません。
そうは言っても、
治療が得意でも会話が苦手な方はいらっしゃいます。そのような場合には新規患者へ来院時にパンフレットを充実させておくことです。治療方針、治療スキーム、自由診療の種類や興味付け…これらをきちんと用意しお渡しするスキームを医院経営に取り入れておくことなどを推奨します。
何も準備しない、何も対策を取っていないということは、必ず経営においてマイナスな未来が待ち受けます。