近所の歯科が閉院してました
以前から当社の近くに開業した時から「これは危険水域だ」と思っていた歯科医院さんが3年ほどで閉院したようだ。
気になっていたので、定期的に当社の増患チラシなどをポストに入れてアプローチしていたつもりだったのだが…
では、歯科コンサルとしてどうしてその医院が「危険だ」と思ったのか書ける範囲で書いていこうと思う。
ちなみに、もしこれを読まれる方がいたら調べればすぐにどの医院かは分かると思うがご意見は無用である。
以前から当社の近くに開業した時から「これは危険水域だ」と思っていた歯科医院さんが3年ほどで閉院したようだ。
気になっていたので、定期的に当社の増患チラシなどをポストに入れてアプローチしていたつもりだったのだが…
では、歯科コンサルとしてどうしてその医院が「危険だ」と思ったのか書ける範囲で書いていこうと思う。
ちなみに、もしこれを読まれる方がいたら調べればすぐにどの医院かは分かると思うがご意見は無用である。
これは誰に作らせたんだ?
というくらい、ホームページがダサかった。その閉院した院長は素晴らしく見た目は良いのであるが、どうしてこんな古いホームページを作ってしまったのだろうか?
まるで20年前のレスポンシブ・デザインが始まる前の2カラムタイプで、body幅が1024px(どうして1024pxなんだ?)というくらい意味が分からない作りだった。
これじゃ患者は選ばない。
今でも残るドクターズファイルの情報に、意味が分からない記述があった。
「一般歯科・矯正歯科・口腔外科・審美歯科」である。一体いつから審美は科目になったんだ?ここで確認をしない院長のインターネット・リテラシーの低さが解かる。これではダメだ。
1人で経営する歯科医院で訪問を行うのは悪くはないが、しがらみがない限りやるべきではないと思う。
もちろん、様々な理由があるだろうが、地域の人からすれば昭和の時代の「先生さま」でもない限り、令和の歯科クリニックは常にオープンしているのが当たり前。まぁ複数先生がいたときにやっていたのかもしれないが院長が行う治療メニューではない。
もしかしたら、倒産はしていなくて訪問だけにシフトしたのかもしれない。
ぶっちゃけ、腕がクッソ悪くない限りは若い先生はやるべきではないと思う。医院にコストを掛けてオープンした意味がまるで分からない。
メリットと賛否両論あるが、
リテラシーが低くて泣けてくる。
いまどきX(旧Twitter)で歯科情報をポストすることに何の意味があろうか?マイナスと時間の無駄しかない。
案の上、だんだんと更新頻度は少なくなり、2023年にはしなくなってしまった。
小中学生の夏休みの宿題よりかは続いていたようだが、心折れたのだろうか?
ブログはホームページの中ではなく、無料ブログで書いてました。昔流行った芸能人がこぞって書いてた…orz
始めは他に歯科医師が勤めていたのですね。ユニット数に対してまったく計算が合いませんが、たくさんいれば心は弾みます。でもお財布は削られていきます。
ブログから患者が入っている雰囲気がまるでつかめません。可哀そうで泣けてきます。
こんなに優秀な歯科コンサルがすぐそこで会社をやっているのに、どうして問い合わせの1つもしなかったのでしょうか?
ここまで来ると、もう何も言えなくて夏も終わります。
最後まで、何をやりたかったんでしょうか?誰かアドバイスの1つもできなかったのでしょうか?
こんな経営状態で「お金を生まないリソース」に何を望んでいたのでしょうか?
お金は無くなります。資金はショートします。
計算ができない歯科経営者は必ず終わるか、もしくは終わり続けます。
歯科経営を自分のやりたいようにやれる、アマチュア弾き語りの売れない「あいみょん」やりたいならどうぞ勝手に…と思いますが、歯科経営って意外にキャッシュフローがギリギリ回りますからなんとかなりますが、会社経営者と違って歯科医院経営者は「潰しがきかない」ので貯蓄がないと将来60歳ごろから恐ろしい終了が始まります。
今、2024年ごろから2000年ごろに開業した先生がどんどん終わり始めています。
特にテナント賃貸で経営している先生はけっこうヤバい方が多いです。
健康寿命とビジネス寿命は20年開きがあります。
若いうちに倒産・閉院を経験できれば良いですが、まちがって細く長くやってしまうと「終わりのない終わり」が始まり続けます。
さて、
この歯科医院さんが当初は先生を数人雇用して、元気よくやっていたのですが、どうしてダメになったのでしょうか?
答えは簡単です。覚えておいてください。
やってることが古い・ダサイ・意味がないことに頑張ってる
ってことです。
ホームページもダサい、老人と付き合っても運が下がるだけ、資金繰りと目標値がどんぶり勘定以下、無駄に自分を信じているけど豆腐メンタル、そもそも都内の真ん中で患者を待っているだけなんて、誰も来ないし他の医院に取られているだけ!
結果として他の医院に選ばせるために存在してたってことです。ご苦労さんです。泣けてきます。
今、ユニット2~3台で都内のど真ん中で採算取れる経営って、けっこう難しいです。
自費率をしっかり上げなくては家賃と人件費で殺されます。
かと言って、無駄に機械を導入しても患者は増えません。道具を入れたって外部情報の発信をしていなくては意味がないし、多くの方がアホみたいにInstagramとかSNSにチカラを入れてますが昔からそれって業者のツールを宣伝するだけで、あなたに患者は集まりません。気が付かないかなぁ?って思います。
まずは稼ぐ方法、患者が喜ぶことは何かを知ってください。
残念ながら、勤務医という自分のお金をテーブルに張らないうちは、それって分からないんです。
経営という実戦でのギャンブルで知っていくしかないのです。
もちろん、分かりもしないで成功する方もたくさんいますし、その成功の過程で気付く先生もいれば、失敗の途中で気付く先生もいます。
経営は失敗と成功だけでなく、戦いの中で学んでリカバリーするという面白さもあります。それには、良いコンサルタントを見つけることですが、失敗する先生は自分に良いことしか言わないコンサルを選びますから少しずつ喰われて痩せ細っていきます。
成功には成功の数だけストーリーがありますが、
失敗には数える程度の共通する失敗法則しかありません。知っておけば失敗しませんね。