成功していく歯科医院の共通点

何をもって成功とするか

まず、何をもって成功とするかは人それぞれですので曖昧ですが、色々な歯科医院様の開業をお手伝いさせていただいて、その後のホームページやコンサルティング・サポートなどを通して見ていると、経営的にも診療報酬(売上/保険診療:自費)を考察していても、まずはユニット4~5台がおおよそフル稼働しているかどうかが線引きではないかと思います。

では、そのポイントをAと仮定するとしたら、どうすればそのポイントAまで到達するかどうかが経営手腕となるのではないでしょうか?
個人的には3種類のスタイルに分かれるように思えます。

1.開業した立地と先生の手腕で達成
2.衛生士が優秀で達成
3.増患対策や経営手法で達成

ただ、ここで重要なことは失敗には確実に共通する法則がありますが、成功するには成功した数だけオリジナルな要因があると言えます。
患者が来ない、スタッフが使えない・使いこなせない、離職率が高い、自費が増えない要因は常に明確な経営者の資質にあると言えます。

ですが、ある程度の成功している医院には経営的な手法にも共通点があるように思えます。

人気が出るためにコストを掛けている

成功している歯科医院、流行っている歯科医院に共通していることは、『患者がたくさん来ている』ことです。
いくら自費率100%に近いクリニックでも、少なからず患者が入るスキームは出来上がっていないと干上がってしまいます。ですが、このスキームは難易度が高く複合的な成功要因を含めていますが、おおよそ最低限はコストを掛けるべきところに掛けているということです。

それらは一体何でしょうか?

1.ホームページに深みがある

歯科ホームページ制作・アルファージール 

おだ歯科クリニック公式HP

最近はどこのホームページ会社もカッコいいホームページを作ってくれます。
郊外の(田舎の)歯科医院であればホームページの内容は左程重要ではありません。あくまでイメージです。
人口割合に対し歯科医院が少なく、車社会で駐車場がしっかりあればホームページの内容はそれほど重要ではありませんが、激戦区での開業になれば患者目線のニーズに沿った内容と院長先生の治療における熱意、そしてソリューション・インフォメーション(問題解決できる情報がしっかりとある)ホームページでないと差別化される市場ではギャンブル性の高い経営になってしまいます。
「あの先生みたいなホームページ」
ではなく、あなただけの情報が満載な内容と、患者さんが「困ったら見に来るソリューション型ホームページ」にしましょう。

こちらのおだ歯科クリニック瑞江・江戸川 は当社がお作りしたホームページです。
自費率80%以上、江戸川区では最大級の歯科医院さまです。是非ご自分のホームページと比べて下さい。Googleが求める検索品質に基づいたUI・UX設計であることがお判りいただけると思います。メニューボタンからも違いが分かると思います。

2.リーフレットがちゃんとある

歯科3つ折りリーフレット

意外に重要なのが3つ折りリーフレット。
患者紹介にもつながれば、自費率向上に手助けにもなってくれます。
当社の近隣の某歯科医院は医院前と駅構内の看板にアクリルの3つ折りリーフレットを設置し、ニーズに合わせた内容(入れ歯やインプラント、矯正、一般治療など)をそれぞれ分けて、あらゆる患者層の獲得に成功しています。

初めにきちんと準備しておくと後が楽です。

患者さんや医院の前でリーフレット入れから持って行かれた時、薄っぺらい・ダサいリーフレットとカッコよくデザインされたリーフレットの歯科医院、どちらを選びますか?

歯科医院はこういうところにブランディング意識を持ってしっかり作りこみをしています。

3.リスティングをしている

歯科 リスティング広告

E-Parkなどの予約サイトもそうですが、人気歯科医院はそれ以外に(もしくはE-Parkをやらない代わりに)リスティングで新規患者を獲得しています。
コスト的には圧倒的にリスティングが安いので、エリアを絞ってキーワードを選定して行っている歯科医院が多いです。

ここで重要なのは、ケチケチしないで1年間しっかり継続して、その統計をしっかり取って判断することです。
中途半端にちょこっとやって結果を分かった気になってしまう経営者も多いです。

現在、お付き合いのあるトップ5人の経営者のうち、4人はリスティングを行っています。ちなみにリスティングをしていない先生のクリニックは1日250人ほどが来院していて、やっている先生のクリニックもおおよそ250人ほど来院数があります。
数ではありませんが、1日10人の歯科医院より収入は桁違いであることは間違いありません。

4.勤務マニュアルがしっかりしている

経営者の一番大変な第一のハードルは個人事業主から会社経営者になることではないでしょうか?

分業と経営を履き違えている歯科医院経営者はけっこういます。気づかない方も多々おります。
成功している歯科医院経営者はほとんどの方が何度かのスタッフにおける苦労をしっかりとされています。その中でやっぱり必要なのは勤務マニュアルや労働基準を明確に記したものや、医院の経営ビジョンと理念をしっかりと落とし込みをしているかということです。

逆を返せば、勤務マニュアルや等級基準、モチベーション管理などをしっかりと準備させして導入してしまえば、かなり多くの経営的負担は軽くなり、従業員が理念とルールに基づいた働き方をしてくれるので結果として自費率も上がり、従業員が従業員を育てるスキームが完成します。
ただしこれには変革期に今までの従業員が辞めるというリスクも孕んでいます。ですが、辞める従業員はいずれ辞めますし、歯科経営というのは一定数は常に新しい血を入れ続け、古い血を出していかなくては組織が活性化しないことも認識しておかなくてはなりません。

従業員が辞めるたびに一喜一憂していては経営者としてはまだまだであると言えます。

5.募集はブランディングと人脈

人材募集でいつも枯渇している医院には2通りあります。

・本当に立地などが厳しい場合
・働く意味が見いだせない募集内容

求人サイトが勝ち続けるように、歯科医師や歯科衛生士の求人案内があるということは常に職場を探している人がいるとも言えます。
しかしながら、良い歯科医院には優秀な人が集まり、そうでない歯科医院には質の低い歯科医師・歯科衛生士が集まります。中には盗癖がある人がいろいろな歯科医院を回っていることすらあります。

ですが、それはなぜでしょうか?
答えはカンタンで条件しか書いていないからです。

質の低い人は、質の低い「自分でも働けそうなクリニック」を探し当てる嗅覚が抜群です。
つまり、しっかりしていない募集をしているクリニックには、ダメな人が集まります。言い換えれば、学ぶ環境がしっかりしている、セミナーにも惜しみない協力があり、実際にその参加や活動が見て取れるクリニックに「ここじゃ自分の技術じゃ通用しないな」という人は来ない訳です。
最近では、募集パンフレットや資料請求をしている歯科医院も増えてきました。医院見学や医院全体で見学や面接に来た人をどのように案内をするかをきちんと決めている歯科医院も増えてきました。それは医院の大きさではなく、医院の姿勢や考え方によるものです。

そして、院長は常にバイタリティにあふれていなければなりません。
セミナーや歯科医師が集まるところ、先輩後輩の関係は大切にし、情報と相談が常に自分に集まるような努力をしている方もいらっしゃいます。
「経営者だから、それも当然の仕事」
という方もいらっしゃいます。

経営者は、自分という存在もブランディングすることが重要ではないでしょうか?

6.異業種の友人が多い、情報が豊富

イケてる歯科医院経営者の多くが、歯科医師以外にも友人が多いです。
つまり情報が豊富という事です。

SNSの活用や最新の医療系の情報、美容や健康、IT関連に様々な情報にアンテナを張っているか?情報が入ってくるかという事です。
いちばん簡単なのは業者づきあいが上手なことです。
ただ仕事をするだけの関係であっても、会話をしやすい状況と関係性を作っておくかだけでも、経営にプラスになる情報が手に入りやすい環境を作れます。

私は仕事柄、仲の良い先生に、「これはどうなの?」「〇〇を伸ばしたいんだけどなぁ」という質問を受けますが、もちろん私も人間なので「〇〇という事例があります!」と答えることもありますが、「どうなんですかねぇ?」と知っていても曖昧に答えることももちろんあります。
要は人間づきあいです。

7.もちろん答えは書きません

クドクドと書きましたが、もちろん私も商売人なので本当に重要なことと、私しか知らないような内容と手法に関しては書きません。笑
ただ、私の持っている手法は、東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城一部での歯科医院の成功事例と活用方法です。正直、栃木や群馬、静岡や愛知・岐阜などになると内容は大きく変わるので分からない点も多いのです。

コンサルティングをする上で、歯科経営はその土地土地を理解していないと出来ない場合も多々あります。

しかしながら、ある程度の手法は通用しますので興味があればご相談下さい。8番以降の内容をお教えいたします。

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