歯科内覧会における子供向けイベントについて

子どもが喜ぶイベントが正しいのか?

代表取締役 小林 大晃
TAIKO.KOBAYASHI

昨今の歯科開業における内覧会に多くの業者が参入している現状に、お客様に選択肢が増えるという意味では素晴らしいマーケットになってきたと感じますが、果たして、開業される歯科医院経営者にとってそれらの内容が本当にプラスになるかどうかは懐疑的であるのではと感じざるを得ません。

デンタルリテラシーの高い親が思う事

内覧会に人を呼びたいという気持ちは分かりますが歯科内覧会は地域の方から見れば「医療における見学会の延長」です。
・どんな先生か?
・どんな治療が出来るのか?
・子供は診てもらえるのか?
・自分のニーズに対応できるのか?
です。ここで「子供が楽しめるお祭りイベント」で集客してもデンタルリテラシーの低い層が集まり、無料でプレゼントをもらえるとか、子供にお金を掛けずに休日をすごせるなど、クリニックにとって認知はされてもその層を医院経営において本当に必要かと言えば現実的には喜ばしい層とは言えません。
もちろん、国民皆保険という誰もに平等な医療を提供するという点では間違いかもしれませんが、コストを掛けた戦略的な開業の集患戦略の手法としてはなるべく質の高い患者を集めることに注力したほうが良いのではないでしょうか?

小児における質の高い患者層は子供だましの面白ろおかしいイベントではなく、歯科医が真剣に子供に向き合った治療を提供できるか?子供を受け入れる体制が整っているか?さらには自分の子供に受けさせたい治療(矯正歯科治療やMFTなどの口腔金療法など・ブラッシング指導など)に対応しているかを見に来ています。
そのような歯科医とクリニックのレベルを他の医院と比べながら観に来ているのに、
・院内だけを見させる
・ニーズにない張り紙を読む
・お菓子やイベントで釣る
このような内容だと「痛くなったら通わせればいい」だけという層ばかりを拾い上げることになり、もし他院に小児に慣れた歯科衛生士などがいた場合には見事に格下扱いのクチコミが生まれます。
言い換えれば質の良い患者層を他のクリニックにお渡ししているイベントになりかねないのです。

小児歯科にどの程度、注力するのか?

開業前に小児歯科に対しどれだけ注力するのかは、歯科衛生士の面接を行う時点でしっかりと決めておくべきだと私は思う。
多くの先生を見ていると、一定数、面接を考えず自分の手法でやってしまうことによってレベルの低いDHや、小児を苦手とするDHを雇用してしまう。

歯科衛生士だから子供に慣れているという先入観は絶対に持ってはいけないし、どの程度、小児歯科を経験してきたかを面接時に確認することと、自分の医院でどの程度の割合で小児を獲得していきたいかも初めに数値化し目標設定に落とし込みをしておくべきかは言わずもがなである。

その上で内覧会では何を提供するか?
お子さまが来られた時にご家族の方が何を聞きたい、知りたいのかを提供するのが正しい歯科内覧会であって、お菓子を渡す・キッズコーナーをアピールする程度であれば、「ああ、そうなんですね」程度の認識で帰られてしまうので内覧会を行った着地が意味のないものになるので、どうせなら少しだけでもいいので対策を講じておいた方が開業後の集患結果につながるので、戦略的な内覧会には戦術的な想定をあらかじめ立てておくことを推奨します。

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