リレーションシップ

個人間や企業間の信頼関係を示し、双方の間に生まれる関係性。

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コストパフォーマンス

支出した費用とそれによって得られたものとの割合。費用対効果。

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歯科経営における広告費

厚生労働省が発表した令和3年度の東京都の歯科医院平均点数は1278点です。

こちらを読んで頂いている皆様は関東の歯科医師の方がほとんどだと思いますが、第23回医療経済実態調査(医療機関等調査)令和3年度の歯科医院における医業収益は個人が平均4574.8万円、医療法人が1億4330万円で全体の平均は7326万円でした。

引用元
第23回医療経済実態調査(医療機関等調査)PDF 厚生労働省HP

法人での税引後の平均収益は652万円ですから個人はこれより少ないと考えるのが一般的ですが、ここで重要視すべきなのは広告費です。
単純に医業収益は法人は個人の3倍ほどです。個人の場合、経営スタイルが様々なので一概には何とも言えませんが、弊社のサイトを読むような開業前の方や、経営をしっかりと考えられている方であればこの医業収益の差に何があるかは考えるべきだと思います。

 

広告宣伝費をどう考えるか?

開業時の内覧会やホームページ製作費は単発的な広告宣伝費であり、全体的な年間における広告費とは分けて考えた方が良いと言えます。
なぜなら、開業時の内覧会は100万円前後であることに対し弊社の内覧会では3か月ほどの新規患者の獲得が見込めます。つまり、100万円という広告費に対して内覧会を通じて新患になる訳ですから3か月ほどの新患数におけるコストパフォーマンスがどれだけであったかは結果として評価できるものと考えます。

逆に、「新しい歯医者さんが出来た、行ってみよう」という方はまずいません。

・開業時の医院前の飾りを見かけた
・チラシを見た、手に取った
・内覧会に行った、見かけた
・ホームページを見たら「新規開院」と知った

などの「きっかけ」があるはずです。

さらにそれに対し、自分の何かしらの≪ 解決したい事柄 ≫に対しインターネットなどで比較検討し、調べてから予約やアプローチをする訳ですから、内覧会に加え、ホームページやインターネット予約ツールも初期費用において3か月から6か月までの開業時における新患獲得数のコンバージョンを測るためのコストと考えるべきでしょう。

 

ランニングコストと目標設定

歯科医院経営において、広告費は新患獲得するための増患対策として、そして新患から既存患者になっていただいた患者様へさらなるリレーションシップを構築するために目標設定から掛けるべきコストとランニングコストを考えるべきです。

失敗する歯科医院経営者の方は共通してこの段階に原因があります。
「来たら嬉しい、来なけりゃ悲しい」では、それは経営とは言えません。現在の歯科経営は数値と目標、根拠に基づいたマネージメントが必要です。

歯科経営において新患獲得とリレーションシップ・マネージメントにおいて必要なものは、

・ホームページ
・予約システム
・リーフレット
 ①新患向け
 ②自費促進向け
診察カード
・ショップカード
・紹介カード
・患者用の名刺
・リコールはがき
・ビジネスフォン

です。「こんなに必要なの?」と思うかもしれませんが、自費中心の美容整形外科や美容院などをイメージしてみてください。これらは当たり前です。
つまり、これからの歯科経営は全体数は変わらなくても新旧交代でどんどん新しい歯科医院はライバルとして開業されて来るのです。

後で患者が少なくなって来てからズルズル準備をするのではなく、開業時の潤沢に資金があるうちに全てを準備・用意すべきです。
これらを用意し、どのくらいの患者数、自費率を目標設定しそこからさらに結果に結びつくコンバージョンを獲得するかが重要です。

ですので、

「MEO対策で新規獲得!SEOで増患対策!!」

と言っている人は恥ずかしすぎるのでバカな業者に喰われまくって下さい。

「パソコンはAppleで、Appleはリンゴで果物!」

と、叫んでると同じです。
「う、うん…。そうだね、そうだけど…(バカなのかな?この人)と思われるだけです。

何も生まないランニングには注意

新患獲得のための広告宣伝費とランニングコストについてはざっくり説明しました。
ですが、何も生まないランニングコストについては注意が必要です。

例えば、

自分自身で更新、アップグレードしないホームページや、患者にとっては嬉しいがそれ自体は何も生まない予約システムです。

ホームページは、患者サイドが1番最初に比較検討する広告物ですから医院情報や医療設備、感染症対策や自費率促進として活用すべき最も効率的な広告物ですが、何も更新しないならコストと管理費は見直すべきです。
ましてやリースや長期契約、更新サポートや運営アドバイスがまったく無いのは(自分からもしましょう)あまり良いとは言えません。ここ最近では矯正歯科治療が大ブームです。キーワードプランナーによれば「インビザライン」などは過去3年間に比べ検索率が+900%。それだけでもホームページは更新すべき増患獲得ツールです。

予約ツールはネット費用と同じ

予約ツールは患者様にとって便利なものですが、使い勝手と慣れ、レセコンとの同期・連動しない限りプロバイダ料金や電気の基本料金と同じで意味がありません。
ましては長期契約は、そのツールやアプリが流行らなくなっても他に変えられないというデメリットがあります。

ホームページでは、スマホやタブレットの登場でレスポンシブである見る側のブラウザによって形を変えてくれるホームページが必要となりました。
ですが、リース契約のような長期契約ではリニューアルも出来ず一歩も二歩も出遅れた歯科医院経営者は多くいました。

光通信のE-Parkのように金額はまぁまぁするが、GoogleやYahoo!でのプレミアムポジションに広告枠として掲載できたり、E-Park事態に他の業種と共に会員からの流入を期待できるものであれば検討の余地はありますが、ただホームページに貼るだけの予約システムに高額で長期契約のものは時代が変化する上でもしっかりと検討すべきだと思います。

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